【金融・保険】72の法則
資産形成の話をする際によく使われる、
「72の法則」
元金を2倍に増やすために必要な年数を算出するのに使われる計算式です。ただし、複利で増やした場合の計算式です。
72 ÷ 金利 = 必要な年数
たとえば、元金100万円を金利1%で運用した場合、倍の200万円にするために必要な年数は、
72 ÷ 1 = 72
で、72年ということですね。
仮に100万円を銀行の普通預金口座に預けた場合、
利回りは0.0001%の銀行が多いので、倍の200万円になるまで、72000年もかかる計算になります。
生きてるうちには実現できなさそうです笑
しかし、30年前の1991年はこの銀行預金の金利が、6%もありました。
この場合、
72 ÷ 6 = 12
必要な年数は12年ですので、今度は生きてるうちに実現できそうですね笑
利回り6%ぐらいの運用ができれば、将来を見据えた効率のいい運用と言っていいですね。
私たちの親の世代では、 銀行にお金を置いておくだけで十分な資産運用ができていたわけです。
あえてリスクをとる必要もありませんでした。
私の両親は70代なのですが、 銀行に預ける以外の資産運用はしていませんでした。
つい先日も、母親と話をしているときに投資信託で資産運用をしている話をしたのですが、
「大丈夫なの?もっと安全な方法にしたら?」
と言われました。
60代以上の年齢層の方は、私の親と同じような感覚の方が多いと思います。
銀行預金に貯金しておきなさい… そう教わってきた世代なのです。
親や周りの大人や国から、そう言われてきた世代です。
しかし、どうでしょう。
いまでは国は自助努力を求め、NISAやiDeCoを推進している状況です。
私たちは、「いまの時代」をちゃんと見つめて学び、自分で考え、判断する必要があります。
親や他人の言いなりになってはいけないですね。
もちろん、いつでも使える流動性の高い資産もある程度もっておく必要があります。 貯金は給料の3ヶ月分はあった方がいい、というのは同意です。
しかし、たとえば 急に投資信託で運用している資金を現金で受けとりたい、と思ったら
まぁ遅くても3、4日ぐらいで振込されますもんね。
銀行には、せいぜい急な飲み代などの出費に備えたお金を置いてればいいんじゃないですかね…。
私はそんな感覚。
緊急資金の保管場所は、銀行である必要はないと思います。
そして、 資産形成の話をしていると、たまにこんな質問をうけます。
「なぜお金を増やす必要があるのか」
その答えとして、
「できるだけ多く資産をもっておくため」
という単純なことよりも、
「資産を増やせる仕組みを作っておくこと」
が最も重要だと、考えています。
たとえば老後、2000万円の現金が手元にあったとしても、それが生きていくうちにだんだん減っていってしまうと、誰でも不安になりますよね。
2000万円あった資金が1000万円になり、500万円になり、100万円になり…
そんなカウントダウンをする老後は誰でも嫌だと思います。
資産を増やす仕組みを作っておくことが、人生を豊かにし、究極のリスクヘッジになると思います。